飛蚊症
飛蚊症(ひぶんしょう)とは、視界の中に黒い点や糸くずのようなもの、あるいは薄い雲のような影が浮かんで見える症状を指します。明るい場所や白い壁、青空を見上げたときに特に気になりやすく、目を動かすと一緒に付いてくるのが特徴です。あたかも目の前で蚊が飛んでいるように見えることから、この名前がつきました。横浜市旭区のあおぞらアイクリニックでは、このような症状でお困りの患者さんに対して、日本眼科学会認定 眼科専門医が詳細な診察を行っています。私たちのクリニックは相鉄線希望ヶ丘駅北口から徒歩1分という通いやすい場所にあり、朝早くから診療を開始しているため、お仕事や学校の前にも受診いただけます。飛蚊症の多くは加齢による「生理的なもの」ですが、中には失明のリスクを高める要因(リスク因子)となる重大な病気が隠れている場合もあります。当院では、お子さまからご高齢の方まで、地域の皆さんの大切な目の健康を守るために、症状の背後に潜む疾患がないかを慎重に診断し、一人ひとりに最適なアプローチを提案します。視界に違和感を感じたとき、それが「いつものこと」だと自己判断せずに、ぜひ一度当院へご相談ください。
飛蚊症の原因
飛蚊症が起こる主な原因は、眼球の大部分を占めている「硝子体(しょうしたい)」というゼリー状の組織の変化にあります。通常、硝子体は無色透明で、目の中に入ってきた光を網膜まで届ける役割を担っていますが、さまざまな要因で濁りが生じると、その影が網膜に映り込み、飛蚊症として認識されます。
生理的な変化(加齢によるもの)
飛蚊症の多くは、加齢に伴う硝子体の性質の変化によって起こります。若いうちはゼリー状で均一な硝子体も、年齢とともに少しずつ液体に変わり、収縮していきます。これにより硝子体の中に繊維状の濁りが発生したり、硝子体が網膜から離れたりする「後部硝子体剥離」という現象が起こります。このときに生じた濁りが影となって見えるのが、生理的な飛蚊症です。これは白髪が増えるのと同じような老化現象の一種であり、過度に心配する必要はありませんが、ご自身で生理的なものか病気によるものかを判断することは非常に困難です。
先天的なもの
生まれつき飛蚊症の症状がある方もいらっしゃいます。これは、胎児期に硝子体の中を通っていた血管が、出生後も完全に消えずに残ってしまったことが原因です。この場合も基本的には視力に影響を与えることはなく、経過観察で問題ないことがほとんどです。
その他の生活習慣や環境の影響
近視が強い方は、眼球の奥行き(眼軸)が長いため、若いうちから硝子体の変化が起こりやすく、飛蚊症を自覚しやすい傾向があります。また、目を酷使する環境やストレス、紫外線などの影響も、目の中の組織に酸化ダメージを与え、濁りを生じさせる一因になると考えられています。当院では、患者さんのライフスタイルも伺いながら、目の健康状態を総合的に判断します。
飛蚊症によって引き起こされる病気
飛蚊症自体は症状の名前ですが、その影に深刻な病気が隠れている場合があります。以下のような病気が原因で飛蚊症が起きている場合、早急な治療が必要となります。
網膜裂孔と網膜剥離
硝子体が網膜から離れる際、網膜の一部を強く引っ張ってしまうことがあります。これにより網膜に穴が開いてしまう状態が網膜裂孔(もうまくれっこう)です。さらにその穴から網膜の下に水分が入り込み、網膜が剥がれてしまうと網膜剥離(もうまくはくり)へと進行します。網膜剥離は放置すると失明に至る恐れがある極めて深刻な状態です。飛蚊症の数が急に増えたり、視界の端に光が走るように見えたり(光視症)、視界が欠けてきたりした場合は、一刻も早い受診が必要です。
硝子体出血
網膜の血管が切れて、硝子体の中に血液が漏れ出してしまう状態です。糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症といった病気が背景にあることが多く、出血によって生じた濁りが飛蚊症として現れます。出血の量が多いと、視力が急激に低下したり、視界全体が暗くなったりすることもあります。
ぶどう膜炎
目の中にある「ぶどう膜」という組織に炎症が起こる病気です。細菌感染や免疫の異常などが原因で発症し、炎症によって生じた白血球や滲出物(しんしゅつぶつ)が硝子体に入り込むことで飛蚊症の症状が出ます。この場合、目が赤い、痛い、眩しいといった他の症状を伴うこともあります。炎症が長引くと視力に大きな影響を及ぼすため、適切な診断と点眼薬などによる治療が欠かせません。
飛蚊症の処置や治療法
飛蚊症の処置は、まず「なぜその影が見えているのか」という原因を突き止めることから始まります。当院では患者さんの安全を第一に考えた検査と、納得感のある治療方針の提示を心がけています。
精密な眼底検査
飛蚊症の診察では、「眼底検査」を行います。これにより、眼科医が網膜を観察し、網膜に穴が開いていないか、出血や炎症がないかを確認します。また、瞳孔を広げる目薬(散瞳薬)を使用する場合は、散瞳後は数時間ほど眩しさが残り、ピントが合いにくくなるため、お車やバイクの運転を控えてご来院いただくようお願いしています。当院では、できるだけ負担の少ない検査を心がけ、検査結果は分かりやすく説明します。
生理的飛蚊症の場合
検査の結果、加齢による生理的なものだと判明した場合は、特別な治療を行わず経過観察となります。最初は気になって不安を感じるかもしれませんが、多くの場合は時間の経過とともに影が移動したり、脳がその存在に慣れたりして、気にならなくなっていきます。ただし、影の形や数が急変した場合は、新たな病変が生じた可能性があるため、再受診をお勧めしています。
病的な飛蚊症へのアプローチ
網膜裂孔が見つかった場合は、レーザー光線で穴の周囲を焼き固める「レーザー光凝固術」を行い、網膜剥離への進行を食い止めます。網膜剥離がすでに進行している場合や、重度の硝子体出血がある場合は、提携する高度医療機関と連携し、硝子体手術などの適切な治療へ速やかに繋ぐ体制を整えています。早期発見できれば、外来でのレーザー治療で済むケースも多いため、異変を感じたらすぐに行動することが大切です。
飛蚊症についてのよくある質問
Q1. 飛蚊症は放っておけば治りますか?
A1. 生理的な飛蚊症の場合、影が完全に消えることは稀ですが、気にならなくなることはよくあります。しかし、原因が網膜剥離などの病気である場合、放置すると視力を失う危険があるため、「放っておいて良い飛蚊症」かどうかを自己判断するのは避けてください。必ず眼科を受診して、病気ではないことを確認する(否定する)検査を受けてください。
Q2. 飛蚊症が急に増えたのですが、大丈夫でしょうか?
A2. 非常に注意が必要なサインです。影の数が急激に増えたり、形が大きくなったり、視界全体に「すす」が降るような見え方になったりした場合は、網膜裂孔や出血が起きている可能性が高いです。できるだけ早く、できればその日のうちに眼科を受診してください。当院は朝早くから診療しておりますので、急な症状の際もご相談いただけます。
Q3. 飛蚊症を防ぐサプリメントや目薬はありますか?
A3. 現時点で、飛蚊症を直接治したり、完全に予防したりすることが証明されている特定のサプリメントや目薬はありません。ただし、目の健康を保つためにバランスの良い食事や抗酸化作用のある栄養素を摂ることは、目全体の老化を緩やかにする助けにはなるでしょう。何より大切なのは、点眼薬による治療ではなく、定期的な検査で目の状態を把握することです。
Q4. 子供でも飛蚊症になることはありますか?
A4. はい、あります。強度の近視があるお子さまや、先天的な要因を持つお子さまに飛蚊症が見られることがあります。当院では小児眼科にも注力しており、お子さまが怖がらないような丁寧な検査を行っています。お子さまが「視界に何かが動いている」と訴えたときは、念のため受診させてあげてください。
院長より
希望ヶ丘駅の近くで地域の皆さんの目の健康を支えております、あおぞらアイクリニックです。飛蚊症という症状は、誰にでも起こりうる非常にありふれたものですが、同時に大きな不安を伴うものでもあります。患者さんから「目の中にゴミがあるようで落ち着かない」「悪い病気だったらどうしよう」というお声を伺うたびに、私たちは早期診断の重要性を再認識しています。
当院では、日本眼科学会認定 眼科専門医としての知見を活かし、患者さんの不安に寄り添った丁寧な診察を行っています。飛蚊症の診察において最も大切なのは、重大な疾患を見逃さないことです。私たちは、単に「老化現象です」と片付けるのではなく、最新の注意を払って眼底の隅々まで確認し、その後の経過(予後)についても分かりやすく丁寧にご説明することを心がけています。もし治療が必要な状態であれば、当院で迅速に対応、あるいは最適な専門施設をご紹介し、患者さんが最適なタイミングで治療を受けられるよう全力でサポートいたします。
私たちは、小さなお子さまからご高齢の方まで、誰もが安心して通える「目のかかりつけ医」でありたいと考えています。希望ヶ丘駅北口から徒歩1分という立地や、朝早い時間からの診療体制を整えているのも、地域の皆さんが「何かおかしい」と思ったときに、迷わず、すぐに足を運んでいただけるようにするためです。目は一生使い続ける大切な器官です。飛蚊症の症状を「ただの疲れ」や「年のせい」だと思い込まず、あおぞらアイクリニックを頼ってください。皆さんの不安を安心に変えられるよう、スタッフ一同、真心を持って対応させていただきます。
